初めて保護猫を迎え入れたい人必見!どんな探し方がある?準備するものは?などなど
共働き夫婦が初めて猫と出会うまでに行った3STEPをご紹介します。
【STEP1】譲渡会に参加する
譲渡会とは
動物愛護団体やボランティアの方たちによって保護された動物を、新たな飼い主に譲り渡すイベントです。会場で直接保護主さんにお会いして、その子の性格と飼い主の成育環境がマッチすれば、里親となることができます。
※コロナ禍なのでオンライン開催となっているイベントも多いようです。
私の場合は、このような譲渡会に3回ほど足を運びました。
何度か保護主さんとお話する中で、どんな飼育環境が良いのか?初心者が動物を飼育する心得とは?など貴重なお話を聞ける機会にもなりました。
ボランティアグループ「ねこざんまい」の譲渡会
その中でも規模が大きかったのが「ねこざんまい」さんの譲渡会でした。
※私が参加したのは5年前ほどになります。
ねこざんまいとは
私たちは、避妊去勢手術がされていない「飼い主のいない猫」に手術を行い、地域に戻す『地域猫活動(TNR)』を行う個人ボランティアの集まりで、活動を通して保護が必要となった猫の新しい家族探しも行っています。
出典:東京猫の譲渡会|ねこざんまい
保護猫なのでペットショップのように子猫ばかりではなく、基本的には成猫がメインです。
会場には布で覆われたケージが所狭しと並んでおり、それぞれの保護主さんがいらっしゃいます。
初心者だった私は、気になった子がいればその保護主さんや会場のスタッフさんにどんどん質問しました。
「譲渡のお約束」がある
飼育初心者が最も驚くのは「譲渡のお約束」があるということ。
・学生の方 ・一人暮し、同棲中の方 ・子猫、若猫をご希望の60歳以上のみのご家庭
出典:譲渡について|ねこざんまい
・下記の共通条件にご納得いただけない方
は原則お断りさせて頂いておりますのでご了承ください。
そのほかにも「完全室内飼い」であることなど、わりとしっかりした制限がもうけられているのです。
多頭飼育崩壊や、捨てられた子を保護するボランティアの方たちの立場からすれば、1頭でも幸せになってほしいという気持ちから、このお約束事項を求めるのも納得ですね。
私たちの場合は共働き夫婦だったため、「留守番時間が少なくとも12時間程度」となることから、結局条件にマッチする猫ちゃんが現れませんでした。
※猫ちゃんの留守番時間を気にされる保護主さんは多いです。
【STEP2】ポータルサイト「ペットのおうち」で探す
次にあたってみたのはオンラインのペットの里親探しサイト「ペットのおうち」でした。
譲渡会では直接猫ちゃんに会えたり、保護主さんに情報をいただけるというメリットがありました。しかし、なかなかマッチする子が現れないと交通費や労力が水の泡となってしまうというデメリットも大きかったです。
それに対して、里親探しサイトは、広い範囲からたくさんの保護猫を探すことができ、単純に母数が多いところがメリットでした。
「ペットのおうち」とは
事情によりペットを飼えなくなってしまった飼い主や、ペットを保護している保護活動者などと、ペットを飼いたい(里親になりたい)と考えている方が交流できる場所が「ペットのおうち」です。
出典:ペットの里親募集情報 :: ペットのおうち
希望条件にあう猫ちゃんを検索
サイトに会員登録したら、さっそく条件にマッチしそうな猫を探していきます。
私の場合は飼育初心者だったので、下記のような絞り込みで検索していきました。
- 1歳以上の成猫であること(留守が長いので子猫だと世話ができない)
- 猫エイズなど大きな病気にかかっていないこと
- 保護エリアが自宅から近いこと
掲載者にメッセージを送る
良さそうな猫に見当をつけて、3件ほどメッセージを送りました。
その際は、自宅の飼育環境や、動物病院の場所、飼育の覚悟などを記載してメッセージ送信することになると思います。
その中で唯一、いちどお会いしてみましょうというところまで進んだのが、今も一緒に暮らしている「ホクロ猫」でした。
【STEP3】いよいよトライアル
初めての顔合わせは保護主さん指定の場所でした。当時のホクロ猫はケージの中でかなり緊張した様子でした。
保護主さん「撫でてあげてくださいね!一度抱っこしてみますか?」
私「あ、、は、、はい・・・」
その辺の野良猫としかかかわったことがなかった私は、猫の撫で方や抱き方がわからず、ホクロ猫以上に緊張していました。笑
猫が初めて家にきた日
顔合わせが終わったら次は自宅での飼育トライアルでした。
保護主さんに軽く自宅内の飼育環境をチェックしてもらい、窓や玄関などの脱走防止対策を徹底することを約束しました。
<自宅の環境>
- 2LDK
- 動物病院が徒歩5分以内
- 先住猫はもちろんなし
トライアル期間は1週間程度だったと記憶しています。最初の3日間くらいは本人が出たがったとしてもケージから出さず、猫がいる部屋の扉は締め切った状態にしておきました。
自分の縄張りが広すぎると対処しきれなくなるとのことなので、少しずつ移動できる範囲を広げていきます。
準備したもの
窓用の脱走防止の突っ張り棒のみ。
私の場合は、下記のものは保護主さんが貸し出してくれました。
- ケージ
- おトイレ(トライアル終了後に買い取りました)
- フード(トライアル前までに普段食べていたものをもらいました)
下記のこまごましたものは、トライアル中にどんどん買い足していきました。
- ブラシ
- フード各種
- 水飲みボウル、フードボウル
そのときの様子
保護主さんが帰ったあとが大変でした。
慣れない環境のストレスからか、一晩中鳴き続け、ご飯も水もまったく接種しない状態。
環境変化に弱い動物なので、ここは根気が必要です。
中にはトライアル期間に大暴れしてしまい、マッチングならずという猫もいるのだとか。
最後に
猫を飼いたいと思ったら、もちろんペットショップやブリーダーさんを当たるのもひとつの方法だと思います。ただ、そこで売りに出されている子は子猫が多く、飼育初心者にはかなり難易度が高いのではないでしょうか。
また、里親サイトを見てもわかるとおり、捨てられたり不幸な事情で新たな里親を探している猫もたくさんいます。是非、「里親になる」という選択肢も検討してみていただければと思います。
実際に里親になってみて思ったのは、飼育初心者は、ネットなどで飼育方法を調べるのももちろんですが、保護主さんなど実際に何匹も飼育してきた経験者から情報を聞くのも大事だなということ。飼育環境も人によってまちまちなので、自分の環境だとどんな猫がマッチするのかを慌てずにじっくり探していきましょう。
幸せに暮らせる猫がもっと増えることを願っております!
コメント